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当科の紹介
ご挨拶 ー佐賀大学医学部 肝臓・糖尿病・内分泌内科 教授 高橋宏和ー
教授就任にあたり
2025年5月1日より、佐賀大学医学部 肝臓・糖尿病・内分泌内科教授に就任いたしました。長年にわたり患者さん、ご家族、諸先生方や医療スタッフの皆様、そして地域社会に支えられ、本日に至ります。佐賀大学における診療・教育・研究をさらに発展させ、社会に貢献できる医療人・医学者としての使命を果たしていく所存です。
診療・地域連携
地域医療の現場に寄り添い、「患者さんの期待に応え、安心できる医療を提供する」ことを目標とし続けます。佐賀大学医学部附属病院は、県内唯一の大学病院・専門医療機関として、多くの医療機関へ専門医を派遣し、地域に根付いた肝胆膵・糖尿病・内分泌診療体制を構築しております。各領域の高度専門医療技術の普及や、希少疾患にも対応し得る高い専門性の維持・発展ができるよう、不断の努力を重ねて参ります。またIT・DXの導入により次世代の診療連携も進め、急速な高齢化や人口減少社会に適応できる体制を構築していきます。県内外の施設との人事交流、専門医教育、国際的な連携を強化し、グローバルスタンダード以上の医療が佐賀県内で提供できるよう努めて参ります。
また地域における疾病対策において、予防や啓発は大変重要です。各医療機関や自治体、保健所、企業、メディア、そして県民の皆様、全てのステークホルダーと協力し、肝疾患、糖尿病、生活習慣病、胆膵疾患の克服を目指します。
医師・医療スタッフ教育
佐賀大学、そして医学部・附属病院の教育理念である「良き医療人」としての人間性、知識・技術、探究心、地域貢献、国際性の体現を実践すべく、日々取り組んでおります。学生や研修医、専攻医の各ステップをシームレスな体制で教育し、サポートします。医師の教育で最も大切にしているのは「プロフェッショナルとしての科学的かつ論理的な思考の醸成」と「人としての共感力」です。コミュニケーションスキルを育み、様々な職種の医療スタッフと協働し、患者さんやご家族と供に疾患の克服を目指していきます。
大学院では、修士・博士課程の医科学・臨床医学コースの運営に携わり、「知的好奇心にあふれる魅力的な研究」の推進に注力していきます。これまで国内外の大学院生や研究生を指導し、多数の人材を輩出してきました。国際共同研究にも力を入れ、グローバルスタンダードが当たり前となった現代にふさわしい幅広い視野を涵養したいと考えています。同時に、佐賀に根ざし活躍する人材の育成を、多様性を重んじたキャリアサポートを通して行っていきます。
研究の方針と抱負
肝臓・糖尿病・内分泌内科領域は広範であり、臨床においても、また研究においても「臓器を診るスペシャリスト」と「全身を診るジェネラリスト」という二つの視点が共存します。脂肪性肝疾患(特に代謝機能障害関連脂肪肝疾患)や糖尿病、代謝異常症の基盤病態解明、ならびにその新規治療法・バイオマーカー開発に注力しております。基礎研究と臨床研究の垣根を越え、学生・臨床医・研究者間の協働、企業・行政との連携、国内外の共同研究を推進し、様々な課題の解明と現場への実装の両立を目指します。運動や食事などの生活習慣の改善や、薬剤による肝臓や膵臓、骨格筋、脂肪などの臓器における代謝機能の分析を、ビッグデータ解析や、AI・オミクス解析と精緻な臨床フェノタイピングを組み合わせた先進的メソッドの導入に重点を置いております。佐賀の地からの世界水準の研究の発信と、研究による社会貢献にこれからも挑戦し続けます。
最後に
「医学・医療・医術をもって、病む人を扶く」。そのために、教室員一同、謙虚に学び、誠実に教え、勤勉に働き、人々の命を守り社会に貢献する覚悟です。佐賀大学が地域と世界をつなぐ医学拠点となり、皆さまと共により良い医療・未来を創造できるよう邁進してまいります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。